生理食塩水の作り方、用途など
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生理食塩水をご存知でしょうか。名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれませんが、実際にどのような用途で使用されているか、知らない人が多いのではないでしょうか。生理食塩水は生理的食塩水とも呼びます。生理食塩水とは、NaCl 9gに蒸留水を加えた輸液です。日本薬局方・処方せん医薬品では塩化ナトリウムを0.9%含有する食塩水を「生理食塩液」と定義しています。
生理食塩水を作る方法は、1リットルの水に9グラムの食塩を加えます。これで0.9パーセントの生理食塩水ができます。使用する水は水道水ではなく、精製水を使いましょう。またできるだけ数日で使い切るようにしたほうが衛生上、好ましいでしょう。
精製水は、薬局で購入できます。精製水だけでなく、かつては、大塚製薬が生理食塩水を販売していたので、薬局で買うことが出来ましたが、現在では販売していません。生理食塩水が必要な人は上記の方法で作成するのがいいと思われます。
販売されなくなった理由ですが、生理食塩水が処方薬と認定されたのからです。この辺の事情は注射剤一式が処方箋薬となったことと関係しているようです。生理食塩水は完全減菌されているので、医薬品なのです。
生理食塩水は体に安全なので、様々な分野や用途で使用されています。医療の分野では、点滴に使用されていることがよく知られています。我々の身近なところでは、コンタクトレンズの保存液などが上げられます。
その他にも、花粉症の人が花粉対策として鼻を洗浄する溶液として利用したりしています。あるいは、アレルギー性鼻炎の治療で使っている人もいます。一般的に家庭で鼻を洗浄するときに生理食塩水を使用する際には、スポイトやスプレータイプのボトルなど使います。
生理食塩水には、名前のとおり、水に食塩が含まれているので、刺激があります。生理食塩水を鼻の洗浄に用いる場合は、少し温めると、鼻への刺激がやわらぐようです。
耳鼻咽喉科などで、治療を受けている人はお医者さまに前もって相談してから、生理食塩水を使用したほうがよいでしょう。また、鼻の洗浄だけでなく、洗眼にも使用されます。
鼻や目の洗浄以外では、美容外科の分野で使われることが多いです。美容外科において使用される例としては、豊胸があります。90年はじめに豊胸用の生理食塩水バッグが開発されてから現在まで、生理食塩水バッグはジェルなどとともに豊胸手術に使われています。
豊胸用のインプラントとしてのバッグを体内に入れ、そのバッグの中に生理食塩水を、チューブで流し込みます。なぜ、生理食塩水を使うのかというと、仮に何らかのトラブルが起きた場合、生理食塩水は人間の体液とほぼ同じ濃度、浸透圧なので、
万が一、体内に漏れても比較的安全だからです。それゆえ、豊胸手術を受ける人たちに生理食塩水バッグを選択する人が多いのはそのためなのです。
生理食塩水は主に医療現場で利用されることが多いですが、その安全性からも様々な分野で活用できる可能性を秘めた溶液といえるのではないでしょうか。今後の研究に期待したいと思います。